ボリンジャーバンドはMT4のEAでもよく使われるテクニカル指標のひとつです。トレンドを判断するために役立ちます。ボリンジャーバンドはEAにおいてどのように使われているのでしょうか。
ボリンジャーバンドではミドルライン、±1σ(シグマ)、±2σ(シグマ)、±3σ(シグマ)というラインをチャートに描きます。バンドの幅の広がりにより拡大期、収縮期、停滞期に相場状況を分けます。かんたんに言うとバンドの幅が上下に広がれば拡大期、狭まっていくと収縮期です。拡大期がトレンドの状態であることを示し、収縮期ではトレンドの衰えと終わりを示します。ボリンジャーバンドでは、バンドの幅を見ることでトレンドの発生や終わりを判断するのです。
たとえば拡大期(上昇トレンドの場合)と判断するには、±3σのラインが上下に広がっていること、特定のローソク足の終値が一つ前の足の+3σの位置よりも上にあることのふたつが条件です。MT4の日足チャートで拡大期となった場合、週足チャートに切り替えてみます。ここでも拡大期となっていれば買いエントリーのタイミングですが、停滞期や収縮期となっていれば、損失を出してしまうことが多くなるのでエントリーは避けます。
ボリンジャーバンドが収縮している状態を「スクイーズ」と呼び、その間はレンジ相場が発生しがちです。逆に拡大している状態を「エクスパンション」と呼びます。ここではトレンドが発生しやすく、利益を狙えるチャンス到来です。
ボリンジャーバンドにも「だまし」があるので、EAで利用する場合はだましへの対策が必須です。だましとは、エクスパンションしたものの、価格が反対方向へ動いてしまうことです。
このようにトレンド判断のためにボリンジャーバンドを活用したMT4のEAは多くあり、裁量トレードでも大いに役立つテクニカル指標です。しっかり見方を学んでMT4でのトレードに生かしてください。